j.w.a

jap wit Attitudes 主張する日本人

沈黙 silence

ハクソー・リッジと二本立てで

沈黙 silence も見てました。

遂に念願かなって観にいけた。

 

あらすじは、小説の1984の世界が実際に日本でキリシタンに対して行われていた。

程度で十分だと思う。

 

イエズス会としては

棄教するぐらいなら、死ね

というようなスタンスであったので、

棄教した上、死んでいない奴なんて記録に残せない存在だ。

原作、映画ともに、そうせざる得なかった人に焦点を当てている。

 

つまりは主人公ロドリゴ神父と日本人キリシタン、キチジローの物語だ。

 

キチジローは自分の事を弱いと言った。

事実、裏切りを重ねて自他共に認める卑怯者だ。

 

しかし、彼はキリシタンであろうとした。

裏切る数だけ告解し、都合が悪いと直ぐに逃げ出すような卑怯者だった。

けれども、その姿こそ本当に救いを求めてる教徒そのものであったと思う。

 

彼を慮り、同情するほど面の皮は厚くなかった。

想像を遥かに超えた苦しみが彼と共にあったことを推量出来るだけだ。

 

思考を弾圧により捻じ曲げる事が、ここまで人間を追い詰め、底辺へと追いやる事が出来る事に戦慄するばかりだった。

 

自分にとってこの映画は、 あまりに壮大であり見るたびに発見があると思う。

たぶんこれは他の人でも当てはまると思う。

 

悲しさだけに囚われることなく、多くをこの映画から気がつく事が出来る勇気が欲しいと思わせる映画だった。

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